駐車場経営において、管理業者選びは収益を上げるためには、かなり重要ポイントとなります。
一括借り上げで運営を行う場合には、駐車場ブランドの力も少なからずありますし、管理会社の経営が傾き倒産してしまっては元も子もありません。
この記事では、管理会社の選び方と重要な確認ポイントを解説しています。
管理会社選びの重要性について
駐車場の管理は、安心感のある大手にお任せするという方法が無難なように思われがちですが、この駐車場ビジネスは「大手だから」という基準で判断するのではなく、実質的な契約内容で判断すべきです。
駐車場の稼働率を上げるには管理会社の手腕の影響が大きいです。
土地オーナーさんは駐車場の稼働率に関係なく、毎月決まった家賃収入を得られる事になりますが、契約後に実際の収支見込みに対して稼働が伴わない場合には、賃料ディスカウントの交渉が行われる場合があります。
土地オーナーさんにとっても稼働率が悪い駐車場よりは、稼働率の高い駐車場の方が何かと得という事になります。
また、乗り逃げ、精算機荒らし、車上荒らしなどの防犯対策にもどのように力を入れているのかと、清掃はどのスパンで行うのか、を必ず確認しておくようにしましょう。
清掃が行き届いてない駐車場では車上荒らし等の犯罪が発生しやすい傾向にあるため、常に清掃が行き届いている綺麗な駐車場にしておく必要があります。
清潔な駐車場はリピーターの獲得につながります。
駐車場で起きた犯罪は管理会社の責任になり、土地オーナーさんへの責任はありませんが、自分の土地で犯罪が起きるというのはあまり気持ち良いものではありませんし、「ここの駐車場は清掃も行き届いてなく汚いし、頻繁に車上荒らしの被害に遭っている」というイメージがいったん定着してしまうと、信頼を取り戻すのには多くの時間がかかります。
実際に各社のホームページなどから資料を請求し、いざ現地調査をしてみると、「駐車場としては不向きであるため契約はできない」と判断する会社も中にはあるかもしれません。
ですので、業者選びは原則、複数社から資料請求を行い、実際に営業担当さん何名かにお話を聞いてみて、最終的な判断をすると良いと思います。(その際に、請求から対応までの迅速さも判断に入れて良いかもしれません)
まずは、安心感のある大手数社と、地域に密着している運営会社数社に資料を請求してみると良いでしょう。
主な確認のポイント
- これまでの運営実績はどうか
- 経営状態は安定しているか
- 運営のノウハウは持っているか
- 契約後の管理体制はどうか
実際に気になる会社の駐車場が近くにあれば、自分の目で見て確認をしてみるのも良いかもしれません。
または、インターネットの口コミなどを参考にしてみるのも良いでしょう。
一括借り上げで駐車場を開始するまでのフロー
①候補の管理会社をリストアップする
大手管理会社、地域密着型を各数社
②資料請求
各社のホームページや一括資料請求サービスを使い資料を請求する
③営業担当に相談をする
資料を確認して良さそうだと思った会社に連絡をして、営業担当に相談をする
④現地調査と分析
依頼を受けた会社が駐車場のニーズと、周辺交通量を確認して収支見通しを作成する
⑤プランの提案
現地調査と分析の結果を元に、経営プランと賃料の提示を行う
⑥契約
賃料や内容に問題がなければ契約を締結
⑦着工
駐車場への工事を開始
⑧完工
平面式のコインパーキング程度であれば2〜4週間程度で完工する
⑨事業開始
完工後にすぐ稼働開始
↓
無事に賃料が振り込まれる
駐車場運営が始まってからも土地オーナーさんは管理会社に任せきりではなく、定期的な現場を視察し、稼働率の確認と近隣駐車場の稼働率を確認するようにしましょう。
稼働率によっては賃料の引き上げ交渉や、他社への再見積もり等を行っても良いかもしれません。
定期的に会社の営業担当さんとコンタクトを取っておく事も重要です。
資料請求の方法は?
タイムズ駐車場を運営しているPARK24グループに資料請求を行ってみました。
よく見かける黄色と黒のあの看板の業界最大手の駐車場です。
資料請求には各社ホームページに資料請求という項目がありますので、資料送付先、どこにどれくらいの土地を所有しているかを記載して資料を請求します。
HPから資料請求を行うと、5日〜7日ほどで資料が届きました。
こんな感じの封書が届きます。
中身は会社案内と、土地活用例のリーフレット、営業担当さんの連絡先が入っています。
内容を確認してみると、基本的には、「タイムズ」のブランド名で一括借り上げを行うビジネスモデルかと認識していましたが、一括借上駐車場の運営だけでなく、カーシェアリングやシステム開発などモビリティ事業に関して手広く事業展開している事がわかりました。
やはり大手だけあってエンドユーザーの利便性を追求した事業整備がキッチリと行われていると感じました。
こういった部分はやはりネットだけではなく資料を請求してみてはじめて分かる部分になりますので、まずは気になっている会社の資料を何社か請求してみて、内容を確認してみる事をおすすめします。
その上で、会社の担当さんと具体的なお話をしてみるのが良いと思います。
資料一括請求もおすすめ
「複数の会社に個別に資料請求をするのが面倒で時間がないし、どの会社に資料請求をして良いか全然わからない」と言う場合には、資料の一括請求がおすすめです。
土地の有り、なしに関わらず一度の入力で複数社に資料請求を行う事が可能です。
一括資料請求を行っている会社をご紹介します。
タウンライフ
資料請求可能な会社
三井のリパーク、住友不動産、大東建託 など