駐車場を経営する際に、駐車場の利用料金の他に自販機からの副収入が思いのほか嬉しい収入となります。
パーキングの利用者だけではなく、一般の通行者からの利用も多くありますので、設置スペースを確保できるのであれば必ず設置した方が良いです。
私は駐車場運営にかかる電気代全額(月5,000円程度)と諸経費の一部を、自販機の売り上げで賄っています。特に夏場は売り上げが良いです。
駐車場に自販機を設置して利益を得る仕組み
自販機を設置して、自販機の業者(ベンダーといいます)から、売り上げのマージンもしくは、固定の賃料をもらう事で収入を得ます。
基本的に電気代は駐車場オーナーが支払う事が多いですが、設置にかかる費用はよほど売り上げが見込めない等の悪条件でない場合をのぞき無料である事が多いです。
報酬の取り分は業者によって異なるので、複数の業者から見積もりを取るようにすると良いでしょう。
自販機本体の設置とメンテナンス、商品の補充、売上金の回収、空き缶回収は業者が行ってくれますので、オーナー側は特にする事はありません。
業者選び
まずは自販機を設置してくれる業者を選びます。
世間一般に名の知れた大手飲料メーカーと直接契約を行うか、複数の飲料メーカーのドリンクを仕入れて一つの自販機で販売を行うな専業オペレーターという事業者と契約を行うかになります。
ここで選ぶ業者のブランド力と、商品力が売り上げ(収入)に影響してくるので、慎重に検討するようにしましょう。契約期間は3年契約が一般的なようです。
大手飲料メーカー
飲料メーカーとの直接契約イメージ
- コカコーラ
- サントリー
- アサヒ
- ダイドー
- キリン
- 大塚製薬
- カルピス
- 伊藤園
- ポッカ
- 大正製薬 など
専業オペレーター
専業オペレーターとの契約イメージ
《関東》
- ジヤパンビバレッジ
- ユカ
- ナショナル・ベンディング
- 日東パシフィック など
《関西》
- ウエックス
- 山久
- ケィ・ヴィコーポレーション
- 金井自動販売 など
現地調査
設置を希望する場所に、自販機を設置できなければ販売を開始する事はできません。
プロの目から見て、立地や設置場所に問題はないか、利益を上げるだけの売り上げを見込めるか。
300kg近くもある自販機を設置するので、基礎工事などの追加工事は必要か。等の確認を業者の営業担当さんが実際に現地を見て確認します。
各社設置条件の規定はさまざまなので。現地調査の結果、設置NGとなる場合があります。
条件の良い業者を選ぶためという意味もありますが、A社では設置NGが出たけど、B社では普通に設置できたという事がありますので、複数の業者に見積もり依頼を出すようにしましょう。
見積もり
業者は現地調査の結果をもとに、どの程度の売り上げが見込めるか収支見込みを立てます。
売り上げの何%をマージンとして支払うのか、固定報酬にするのかを決定します。
見積もり内容をオーナー側で確認して問題がなければ契約という流れになります。
自販機の設置
契約後にすぐ設置工事を行い、稼働開始となります。
(自販機を固定するためのアンカーを打設したり、場合によっては基礎工事等の軽微な工事が必要な場合があります。)